きっとレオンの人間性を好きになる

f:id:violet0707:20180808223447j:plain

見てから少し経ちましたが、いい作品だったので、個人的な感想を。

 

◆LEON

今さら?感がありますが、実は一度も見たことがなかった作品。1996年って、私生まれたばかりじゃないか・・・

 

高校生のとき、友達がLEONにハマって、飼い始めた子犬に「レオン」と名付けていました。それくらい根強いファンがいる印象です。

 

◯映画の世界観がおしゃれ。

始まりから漂う、独特の世界観。(こういうの大好きです。)

詳しいナレーションや説明が入るわけでなく、とりあえず見ろとでも言うような展開で始まります。

アメリみたいな雰囲気だなーと思っていたら、フランス映画なんですね。

 

◯登場人物の個性が爆発している

主な登場人物は3人だけ。

寡黙な殺し屋のレオン。

家族を殺されて復讐を誓う少女マチルダ

チルダの家族を殺したスタン。

 

チルダを演じるナタリーポートマンはとにかく美少女。多分マチルダ人気が、LEON人気に繋がっている気がする。

ボブカットに、チョーカー、片手にぬいぐるみ、片手に銃を持ってぶっ放すマチルダが、とにかく可愛い。

年齢以上に大人びたことを言うけれど、時折見せる幼さが、いいギャップを生んでいる。

 

スターウォーズでのアミダラ王女のナタリーポートマンも大好きでしたが、そのもっと前から、この方は素晴らしい演技だったんだなあ。

 

あとは、ゲイリーオールドマンの悪役っぷりが怖い。冷酷非道。演技だってわかってるけど、この悪役の憑依ぶりに心臓潰れそうになる。

 

レオンの魅力はあえて語ることなし。見ていただければわかるはず。

 

◯私が思わず泣いた2つのシーン

この映画、実は朝から見てたんですよ。朝ごはん食べながら。そして朝っぱらから泣きました。ええ、泣きましたとも。

 

まず1つ目のシーンは、

冒頭の容赦なく家族が殺され、弟の仇を討ちたいというマチルダのシーン。

 

自分にも弟がいるので、色々複雑な気持ちになり、マチルダの不遇さにうるっと泣いてしまった。

ちょっと大人びていてるにも関わらず、子どもらしく泣くマチルダの涙にこちらもほろり。

 

そして2つ目は、

クライマックスの、レオンが一緒に暮らそうというシーンですね。

そこでね、大人しく引き下がるマチルダではなく、「気休めはやめて」と言うのが、めっちゃいい。

 

全く同じこと思ってたからね、絶対ここで離れてしまったら、もうレオンに会えないんでしょってね。

涙止まらんかったですが、同じように泣きながら行くマチルダに、号泣しました。

 

だったら、もっと早くお金持って、二人で逃げたらよかったじゃんかよーと泣いた。

レオンがパパッとスタン片付けてくれてたらよーと泣いた。

 

それじゃ物語にならないってわかってても、思った。それくらいこの映画の、レオンとマチルダのことが好きになってた。

 

 

基本的に、悲しい映画って好きではないので、繰り返し見ることがないですが、LEONが素晴らしい映画だということは痛いほどわかりました。

 

違う世界線で、レオンとマチルダは幸せになっていてほしい。たくさんの植物に囲まれて、陽の当たるところで牛乳飲んでてほしいです。

 

そんなわけで私の中の評価は4.0/5

映画として、素晴らしいことこの上ない。

あと、少数精鋭の出演者でまとめられた作品にもかかわらず、LEONという映画へぎゅっとこだわりが詰められていて、深みがありました。

 

 

悲しい話だから、5.0にはならなかったけど、思い切って見てよかった作品でした。