きっとレオンの人間性を好きになる
見てから少し経ちましたが、いい作品だったので、個人的な感想を。
◆LEON
今さら?感がありますが、実は一度も見たことがなかった作品。1996年って、私生まれたばかりじゃないか・・・
高校生のとき、友達がLEONにハマって、飼い始めた子犬に「レオン」と名付けていました。それくらい根強いファンがいる印象です。
◯映画の世界観がおしゃれ。
始まりから漂う、独特の世界観。(こういうの大好きです。)
詳しいナレーションや説明が入るわけでなく、とりあえず見ろとでも言うような展開で始まります。
アメリみたいな雰囲気だなーと思っていたら、フランス映画なんですね。
◯登場人物の個性が爆発している
主な登場人物は3人だけ。
寡黙な殺し屋のレオン。
家族を殺されて復讐を誓う少女マチルダ。
マチルダの家族を殺したスタン。
マチルダを演じるナタリーポートマンはとにかく美少女。多分マチルダ人気が、LEON人気に繋がっている気がする。
ボブカットに、チョーカー、片手にぬいぐるみ、片手に銃を持ってぶっ放すマチルダが、とにかく可愛い。
年齢以上に大人びたことを言うけれど、時折見せる幼さが、いいギャップを生んでいる。
スターウォーズでのアミダラ王女のナタリーポートマンも大好きでしたが、そのもっと前から、この方は素晴らしい演技だったんだなあ。
あとは、ゲイリーオールドマンの悪役っぷりが怖い。冷酷非道。演技だってわかってるけど、この悪役の憑依ぶりに心臓潰れそうになる。
レオンの魅力はあえて語ることなし。見ていただければわかるはず。
◯私が思わず泣いた2つのシーン
この映画、実は朝から見てたんですよ。朝ごはん食べながら。そして朝っぱらから泣きました。ええ、泣きましたとも。
まず1つ目のシーンは、
冒頭の容赦なく家族が殺され、弟の仇を討ちたいというマチルダのシーン。
自分にも弟がいるので、色々複雑な気持ちになり、マチルダの不遇さにうるっと泣いてしまった。
ちょっと大人びていてるにも関わらず、子どもらしく泣くマチルダの涙にこちらもほろり。
そして2つ目は、
クライマックスの、レオンが一緒に暮らそうというシーンですね。
そこでね、大人しく引き下がるマチルダではなく、「気休めはやめて」と言うのが、めっちゃいい。
全く同じこと思ってたからね、絶対ここで離れてしまったら、もうレオンに会えないんでしょってね。
涙止まらんかったですが、同じように泣きながら行くマチルダに、号泣しました。
だったら、もっと早くお金持って、二人で逃げたらよかったじゃんかよーと泣いた。
レオンがパパッとスタン片付けてくれてたらよーと泣いた。
それじゃ物語にならないってわかってても、思った。それくらいこの映画の、レオンとマチルダのことが好きになってた。
基本的に、悲しい映画って好きではないので、繰り返し見ることがないですが、LEONが素晴らしい映画だということは痛いほどわかりました。
違う世界線で、レオンとマチルダは幸せになっていてほしい。たくさんの植物に囲まれて、陽の当たるところで牛乳飲んでてほしいです。
そんなわけで私の中の評価は4.0/5
映画として、素晴らしいことこの上ない。
あと、少数精鋭の出演者でまとめられた作品にもかかわらず、LEONという映画へぎゅっとこだわりが詰められていて、深みがありました。
悲しい話だから、5.0にはならなかったけど、思い切って見てよかった作品でした。